月別アーカイブ: 2008年8月

西洋比較演劇研究会回覧:紀要原稿募集について

会員の皆様。会長で、紀要編集長の毛利先生より以下の紀要原稿募集に関しまして、回
覧依頼がありましたのでお知らせします。
〔以下本文〕
『西洋比較演劇研究』第8号(2009年3月発行)原稿募集
すでにお知らせしてあるように、西洋比較演劇研究会の紀要『西洋比較演劇研究』第
8号の投稿原稿を募集しています。
第7号(2008年)は、多様な内容の力作原稿が集まり、それぞれに評価も高かっ
たことを嬉しく思います。その巻末に投稿要項が記してありますが、これからもここ
を論文道場と思って、自己研鑽の場としてくださることを願っています。
第8号の投稿締め切りは、2008年10月末です。まず、毛利までメールでお送り
ください。未発表の演劇に関する研究論文であれば、内容は問いません。採否決定は、
すぐにではなく、手直しをお願いした上でのことになるかもしれません。
分量は、原則的に15,000〜20,000字となっていますが、厳密ではありません。
意欲ある原稿をお待ちします。例会発表原稿も歓迎します。
投稿の意思がおありの方は、できれば前もって、その旨をお教えください。締め切り
に間に合わない事情があれば、それも前もって断わってくだされば、ある程度は許容
できます。
問い合わせ、送付先: 編集責任者 毛利三彌(morimit@seijo.ac.jp)
西洋比較演劇研究会
157-8511東京都世田谷区成城6-1-20
成城大学文芸学部 一之瀬研究室 Fax:03-3482-7740
郵便振替口座番号:00150−2−96887
*過去ログを以下に掲載しております。ご参照ください。
http://comptheat.sakura.ne.jp/

西洋比較演劇研究会9月例会のお知らせ

日本演劇学会分科会西洋比較演劇研究会
2008年度9月例会のご案内
夏の過酷な季節も一段落しつつあります。9月早々に興味深い研究がそろいました。ぜ
ひ振るってご参加ください。
日時 9月13日(土)  午後2時〜6時
会場 成城大学 教室は追ってご連絡します
1 研究発表 小菅隼人 「舞踏研究の方法と公開について―(FIRT)ソウルでの発
表を踏まえて」
要旨
 発表者がリーダーをしている研究プロジェクト「ポートフォリオBUTOH」で作成し
た 25分ほどのDVDを交えつつ,7月の国際演劇学会での発表(“The Creation and
Transmission of the Indigenous Body Movements in Hijikata’s Dance of
Darkness”)と現在の舞踏研究の状況について報告します.この研究プロジェクトで
は,慶應義塾大学アートセンターに設置された土方アーカイブを参照しつつ,舞踏家
の実演,ワークショップのもとで,動きの再現を記録し,身体表現のセマンティック
ス,コンテクスト,分析メソッドを研究しています.すなわち(1)画像をジェネ
ティック・アーカイブ・エンジンで再編集,収蔵,メタデータの蓄積と分析を行い,
(2)身体知や身体コミュニュケーションの解明システムとして展開させ,(3)研
究成果をもとにした新しい形での成果発表と蓄積を目指しています.
また,併せて,8月31日〜9月3日に行われる予定の,「土の土方」の記録映像を紹介
したいと思います.土着の民俗と死生観に強い影響を受けていた土方は,晩年,芸術
思想として「衰弱体」を提起しました.この企画では,〈衰弱=死〉に至る命の実感
プログラムとして,慶應義塾大学鶴岡タウンキャンパスに設置した土と泥で造られた
土方巽像の上に,土像がすっかり崩れるまで,3日〜5日にわたって,昼夜一定間隔で
水滴を落とし続けます.生命を死と重ね合わせて見ようとする土方の芸術観を,創造
的な形で体感しようとする実験です.このプログラムでは,土の像が崩れてゆく全過
程を,超高精彩映像で撮影し,東京にリアル・タイムで送信し,併せて,ネットでも
配信する予定です.この特別プログラムは,演劇人としての土方巽の思想を創造的な
形で再現し,日本人の死生観を探り,現代に生きることの意味を世界に発信しようと
する教育・研究上の試みです.
〔発表者プロフィール〕 
小菅隼人(こすげはやと),慶應義塾大学理工学部教授.シェイクスピアを中心とす
るイギリス・ルネサンス演劇,土方巽を中心とする舞踏論などを中心に研究を進めて
いる.業績:『ハムレット』の翻訳・解説〔『ベスト・プレイズ』(白凰社,2000
年)〕,『腐敗と再生―身体医文化論』(編著,慶應義塾大学出版会,2004)ほ
か.文部科学省委託事業,慶應義塾大学デジタル・メディア・コンテンツ統合研究機
構(DMC)「ポート・フォリオBUTOH」プロジェクト・リーダー.
2 研究発表 武田清 「メイエルホリドの舞台を観た日本人たち」
要旨
 1927(昭和2)年11月、ロシア十月革命十周年記念式典に4人の日本人が国賓とし
て、全ロシア対外文化協会(ヴォクス)の招きを受けて訪ソした。尾瀬敬止(美
術)、米川正夫(文学)、小山内薫(演劇)、秋田雨雀(エスペラント)の4人であ
る。この記念式典を境にして、外国人に固く閉じられてきたソ連の門扉が緩くなり、
少数ながら日本人たちがソ連を訪れてメイエルホリド劇場の舞台を観ている。湯浅芳
子、中条(宮本)百合子、野崎韶夫等である。
 小山内薫は出発前「あるだけの把握力を尽して、出来るだけのものを掴んで来た
い」と語った割には、帰国後、メイエルホリドの演劇に冷淡になり、詳しい観劇のレ
ポートも残さずに翌年末に急逝した。この事情は大の演劇好きであった米川正夫も同
じで、彼等はメイエルホリド劇場の舞台について「みだりに余人の真似すべからざ
る」ものである、と書き記しただけであった。彼等は一体、メイエルホリドの舞台に
何を観、何を受け取ったのであったのか。今に残る断片的な当時の映像を観ながら、
この問題を再度検討してみたい。
〔プロフィール〕
武田 清(たけだ・きよし)明治大学大学院卒。現在明治大学文学部教授。日本とロ
シアの近代演劇比較研究および近代ロシアの演出家メイエルホリド、エヴレイノフの
仕事をテーマに研究している。主要論文に、「ロシア・キャバレー演劇の研究1908−
1924」、「築地小劇場のエヴレイノフ」、「大正期のメイエルホリド研究(序)」、
「新劇とロシア演劇―オリヴァー・セイラーのこと―」など。
※会費納入にご協力ください。
西洋比較演劇研究会
157-8511東京都世田谷区成城6-1-20
成城大学文芸学部 一之瀬研究室 Fax:03-3482-7740
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西洋比較演劇研究会回覧:公演の案内

会員の佐野語郎さんより、公演の案内の回覧依頼がありましたのでお知らせします。
(以下貼り付け)
「西洋比較演劇研究会」会員の皆様 へ
残暑厳しい毎日が続いておりますが、皆様お元気でお過ごしのことと存じます。
慶應義塾大学非常勤講師の佐野語郎です。
私が代表を務めております「演劇ユニット 東京ドラマポケット」の公演のご案内をさ
せていただきます。
もしお時間が取れましたら、ご観劇いただけるようお願い申し上げます。
———————————————————-
東京ドラマポケットVol.1「音楽演劇 オフィーリアのかけら」
…幽冥界の入り口――遊んでいる道化たち、訪れるオフィーリアと侍女、甦る少女…生
きることの愛おしさと哀切さが溢れる三層の世界。
戯曲の舞台化・再現的演出ではなく、俳優の演技を中心とした音楽・美術などの表現要
素が重層的に融合する劇世界。小編成オーケストラによる音楽演劇。
公演日:8月28日(木)19:00 29日(金)15:00・19:00 30日(土)15:00 31日
(日)15:00
会場:シアター・サンモール(新宿)
東京ドラマポケットWEBサイト→http://tokyo-drama-pocket.com
この度、演劇ユニット東京ドラマポケットでは、演劇学会会員の皆さまに向け、「音楽
演劇オフィーリアのかけら」のチケットを割引価格で販売いたします。お一人につき2
枚までを、 A席 4,500円 → 3,500円 とさせていただきますので、ぜひお誘い合わせ
の上お越し下さい。つきましては、以下の方法でお申し込み下さい。皆さまのご来場を
心よりお待ち申し上げております。
【チケットお申込み方法】
次の必要事項をご記入の上、ticket@tokyo-drama-pocket.comにお送り下さい。
(件名)演劇学会会員チケット申込み
(本文))お名前(フリガナ)ご住所電話番号ご希望の日時・枚数返信
先メールアド
レス
===================
佐野語郎
sano560@ybb.ne.jp
560sano@ezweb.ne.jp
===================
西洋比較演劇研究会
157-8511東京都世田谷区成城6-1-20
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西洋比較演劇研究会回覧: 10 月例会関連上演について

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 西洋比較演劇研究会 10月例会に関するお願い
夏休みたけなわ、皆様いかがおすごしでしょうか。
さて、9月13日、10月4日に例会がございます。9月の内容は
23日頃ご案内する予定で、今回は10月例会についてのお願いです。
10月は会員の佐野五郎氏の立案企画により、文学座アトリエ9月の
芝居を見た上で、演出家など演劇人とのディスカッションを予定して
います。それについて佐野さんから公演情報(西洋比較会員割引あり)
などのご案内が参りましたので、回覧いたします。ぜひ芝居をご覧に
なって、10月4日にご参会くださいますよう。
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 10月例会の対象公演「文学座9月アトリエの会『ミセス・サヴェッジ』」
 文学座 + 財団法人武蔵野文化事業団 共催
ジョン・パトリック/作 (by JOHN PATRICK) 
『ミセス・サヴェッジ ― The Curious Savage ―』 
安達紫帆/訳 上村聡史/演出
キャスト
吉野由志子、藤堂陽子、斎藤志郎、大滝 寛、中村彰男、
山崎美貴、太刀川亞希、粟野史浩、助川嘉隆、藤?あかね、
松岡依都美
《公演会場》 吉祥寺シアター(JR中央線・京王井の頭線吉祥寺駅北口下車徒歩5
分 )
《公演日》  2008年9月11日(木)〜22日(月)
         
《入場料(全席指定・税込)》
    前売・電話予約 4,000円 当日 4,300円
     ユースチケット 2,500円(25歳以下。取扱いは文学座のみ)
    西洋比較会員 3,500円(取り扱いは文学座のみ)
《一般前売・予約開始》8月8日(金)                 
《お問合せ》文学座 03−3351−7265(10時〜18時/日祝除く)
      〒160-0016 東京都新宿区信濃町10
http://www.bungakuza.com  info@bungakuza.com
企画概要
 2008年一年間上演会場を吉祥寺シアターに移し、作品も新旧の<アメリカ
演劇>を選んで始まった2008年文学座アトリエの会。
4月に上演された、その第一弾『ダウトDOUBT−疑いをめぐる寓話−』は、文学座
演技陣による密度の高い台詞のやりとりにより、改めて文学座の「台詞力」に対し
多方面から高い評価のあった公演でした。
 『ミセス・サヴェッジ』は、ウェルメイドプレイ的な要素を持ち、台詞力はもち
ろんのこと、高いアンサンブルが要求されます。文学座が長年に渡り培ってきた
アンサンブル力が今こそ発揮されることでしょう。
 作者のジョン・パトリック(1905〜1995)は、人生の半ばより、映画の
脚本に力を注いだ作家で、『上流社会』『スージー・ウォンの世界』などが知られて
います。
 演出の上村聡史は、文学座の演出家の中で最年少の28歳、まさに新進気鋭の
演出家です。2005年9月アトリエの会、ウーゴ・ベッティ作『焼けた花園』で
文学座初演出を果たし、2006年12月には、クリフォード・オデッツ作
『AWAKE AND SING!』で早くも2度目のアトリエの会を経験していま
す。
『焼けた花園』が1952年の作品、『AWAKE AND SING!』は193
5年初演の作品、そして今回の『ミセス・サヴェッジ』は1953年の作品という具合
に、演出家としての上村の視線は、安易に新作を追わず、深い社会性、政治性を伴った
作品に注がれ、上村の年代にしては珍しく、そういった作品の掘り起こし作業に力が
注がれています。『ミセス・サヴェッジ』は、また、人間それ自体への深い愛に支え
られている作品であり、上村聡史の演出史に新たな1ページを付け加える作品となる
ことでしょう。
あらすじ
舞台はアメリカ、マサチューセッツ州にある「ザ・クロイスターズ」と呼ばれる、
とある施設。折しもこの施設に、今日、新しい入園者が到着しようとしています。
その名はミセス・サヴェッジ。上院議員、判事、シックなレディの3人の子供た
ちに付き添われてきた未亡人サヴェッジの登場で、平穏な施設に波風が・・・。
果たして健常者は施設の外にいる者なのか、それとも中にいる者たちなのか!!?
吉祥寺シアターでの上演
1949年にそれまでの勉強会とフランス演劇研究会を発展的に解消し、新しき
実験室として新設された“文学座アトリエの会”ですが、翌年1950年に新築
された信濃町のアトリエでジャン・ジロウド作『クック船長航海異聞』を上演以来
58年間、ベケット、イヨネスコ、ウェスカーといった海外の前衛作家から、まだ
大家になる前の別役実、つかこうへいから最近では宮澤章夫、松田正隆、平田オリザ
といった日本の劇作家達の戯曲を、俳優や演出家やスタッフの修行の場として、前衛
的、
実験的な作品を次々と上演し続けて参りました。そして、今年アトリエに隣接する
稽古場(通称もりや)の建て替え工事にともない1年間に限り“2008年文学座
アトリエの会”の三作品を財団法人武蔵野文化事業団の協力を得て、吉祥寺シアター
で上演する運びとなりました。
アメリカ演劇の上演
2008年文学座アトリエの会は、2004年に初演された『ダウト ‐疑いをめぐ
る寓話‐』で幕を開けました。そして、1953年初演『ミセス・サヴェッジ』(作/
ジョン・パトリック 演出/上村聡史)、1947年初演『日陰者に照る月』(作/
ユージン・オニール 演出/西川信廣)とアメリカの戯曲の上演が続きます。
 グローバリズムの波に乗り、アメリカという国は経済的にも政治的にもまた文化的
にも世界を覆い尽くそうとしています。一方日本国内においては、格差の広がりはます
ます広がり、人生の最終期を「後期高齢者」として括られ、生きづらさや将来の不透明
感が増すばかり。年金問題や格差社会の是正など、大きな変革が国民の多数から求めら
れています。イラン・イラク戦争、サブプライム・ローン問題に限らず、アメリカがく
しゃみをすれば日本が、世界中が風邪をひくという状況は今に始まったことではありま
せんが、私たちはアメリカという国を良きにつけ悪しきにつけ見直して見る時期に来て
いるのではないでしょうか。私たちは〔アメリカ演劇〕を上演することで〔アメリカ社
会〕に迫ってみたいと思います。