西洋比較演劇研究会 9 月例会のお知らせ(大阪例会)

西洋比較演劇研究会 2007年9月例会  (「近・現代演劇研究会」協賛)
酷暑の夏が続いております。お元気でお過ごしでしょうか。次回の例会は、久しぶりに
東京の外に出ます。奮ってご参加いただきたく存じます。
日時 9月22日(土) 14時〜18時
会場 大阪市立大学文学部棟1階128教室 下記のURLをご参照ください。
http://www.lit.osaka-cu.ac.jp/lit/information/access.html
1 研究発表  坂井隆 「「キャンプ」の活用術――Tennessee Williamsの場合」
要旨
本発表の狙いは、「キャンプ」とTennessee Williams作品との関係を考察することにあ
る。ただし、従来の批評研究のように、彼の作品に潜む異性装的要素の度合いをはかる
―例えばBlanche DuBoisを同性愛者(または、女装したゲイ男性)として解釈する―こ
とはしない。その代わりにWilliamsが認めていた、キャンプの芸術的可能性・潜在性を
伝記的事実からまず明らかにし、次にそれをいかに応用して作品化しているのかを戯曲
(テキスト)分析を通して明らかにする。今回の分析の対象となるテキストはThe Milk
Train Doesn’tStop Here Anymore(1964)である。
発表者プロフィール 
熊本県立大学文学部英語英米文学科専任講師。アメリカ演劇専攻。現在はTennessee Wi
lliamsの後期作品をフェミニズムやクイア理論を援用して分析している。<論文>「<
流用>する/される<キャンプ>−1930年代のメイ・ウェストと1970年代のメイ・ウェ
スト」(『演劇学論集』第43号)「言葉とセクシュアリティ―Clothes for a Summer H
otelにおけるエロティック・ミューズとしてのZelda」(『九州英文学研究』第24号(
日本英文学会九州支部) など。
2 研究発表 青野智子 「リージョナルシアターとアメリカ地域社会:アリーナ・ス
テージの立地を中心に」
要旨
現在、アメリカ合衆国の主要都市においては、地域を拠点として演劇活動を行っている
リージョナルシアターが存在しており、ニューヨークを中心としたブロードウェイ興行
とともに、アメリカ演劇文化の一翼を担う主要な存在となっている。このようなリージ
ョナルシアターは、いかにして持続的な演劇活動が地域において可能であるのか、アメ
リカ社会における一つのモデルを提供してくれる存在であるということができる。
 しかし、従来のリージョナルシアター研究においては、非営利法人という組織形態に
照準を合わせた経営論など、いわば演劇の作り手の論理に沿ったものが多く、演劇の受
け手・支え手である観客を含む地域社会を視野に入れた研究は、これまでにほとんどな
されてこなかった。
 多くのリージョナルシアターが創設された1960年代前半〜1970年代半ばは、アメリカ
の主要都市において、インナー・シティのスラム化と白人層の郊外への転出が進行した
時代とも重なっている。この事実は、我が国の劇場施設や公共ホールが中心市街地での
立地を志向するのとは異なる立地上の特徴を、リージョナルシアターに付与することに
なったと考えられる。本報告においては、ワシントンDCを拠点として半世紀以上にわ
たり活動を続けてきたアリーナ・ステージの事例を中心に取り上げ、リージョナルシア
ターの地域社会との関係を、都市再開発事業との関わりも視野に入れ、劇場施設の立地
の側面から考察する。
プロフィール
アメリカ演劇、文化政策学・劇場経営論。論文に「戦後アメリカ演劇の興行システムの
発展」「アメリカ合衆国におけるリージョナルシアターの存立基盤」等。諏訪東京理科
大学専任講師。ホームページ:
http://www.rs.suwa.tus.ac.jp/aono/research2.html
西洋比較演劇研究会
157-8511東京都世田谷区成城6-1-20
成城大学文芸学部 一之瀬研究室 Fax:03-3482-7740
郵便振替口座番号:00150−2−96887

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