西洋比較演劇研究会回覧:身体医文化研究会ワークショップのお知らせ

会員の小菅隼人さんより以下の催しの回覧依頼がありましたのでお知らせします。
(以下本文)
直前のご案内で申し訳ありませんが、以下の要領でワークショップを行います。ご都合
がつきましたら是非お出かけ下さい。我らの研究会のホープである井上優さんも出られ
ます。
身体医文化論研究会(BMC)ワークショップ「老いと文化」NO.2
(2007年3月3・4日;慶應義塾大学日吉キャンパス)
【趣旨】我々の生命は,生まれた瞬間から腐敗を開始します.そして,生命の衰弱体と
しての「老い」の向こうには,「一度境を越えたものは二度と戻れぬ未知の世界」(ハ
ムレット)である「死」が広がっています.我々は不可逆的に死に近づいてゆく時の流
れに「恐れと慄き」を感じ,そこに向かって朽ち果てていく肉体の衰えと醜さを嫌悪し
,嘆き,そして絶望しつつ,必死にそれに抗おうとします.しかし,一方,「老い」は
,時や記憶や死をも織り込んだ肉体としての“重みと凄み”を実現して存在しています
.舞踏家土方巽の言葉を援用すれば,我々は,そこに,「命がけで突っ立っている死体
」としての生命のあり方を実感し,究極の美と聖性を見出します.
身体医文化論研究会は,前年のワークショップを踏まえ,さらに「老い」についての考
察を積み重ねます.今回のワークショップでは,老年学,医学史,演劇学,文学の面か
ら,「老い」とどのように向き合い,「老い」をどのように解釈し,「老い」をどのよ
うに表現するかと問題について,文化の中での「老い」を考える視点を探るべく,専門
研究者の報告を聴き,ディスカッションを行います.
1日目最後には,英文学研究の泰斗である小野寺健先生を交えてパネル鼎談を行います
.2日目は,小川紳介のドキュメンタリー映画『1000年刻みの日時計』(1986年)を題
材に,老いの表象を演劇美学の面から考察すべく,日本を代表する写真家である内藤正
敏先生を迎え,パネル対談を行います.ここでは,肉体の老いということと合わせて,
社会の中での老いの存在と営み,芸術表現としての「老い」にまで議論が及ぶはずです
.ご参加をお待ちしています.
■ 3月3日(月)来往舎2階大会議室
〈研究報告会&パネル鼎談:老いと文化〉
時間講師(所属)キーワード
13:00-13:15趣旨説明
13:15-14:15高山緑(慶應義塾大学)ライフサイクル,老いの受容,生涯発達
14:15-15:15原葉子(お茶の水女子大学)ドイツ,19世紀,閉経
15:15-15:45コーヒーブレイク
15:45-16:45井上優(日本橋学館大学)俳優,記憶,虚構的身体
16:45-18:15まとめのセッション小野寺健(横浜市立大学名誉教授)原田範行(杏林
大学)武藤浩
史(慶應義塾大学)〈司会〉
■ 3月4日(火)来往舎シンポジウムスペース
〈研究上映会&パネル対談:土方巽舞踏大解剖〉
時間内容
10:30-10:45趣旨説明
10:45-12:45『1000年刻みの日時計:牧野村物語』(監督:小川紳介,1986年)紹介
(前半)
12:45-14:15ランチ
14:15-16:15『1000年刻みの日時計:牧野村物語』紹介(後半)
16:15-16:30休憩
16:30-17:45パネル・ディスカッション内藤正敏(写真家,東北芸術工科大学)×森
下隆,小菅隼人〈司会〉
17:45-18:00閉会小菅隼人
入場無料,予約不要
問い合わせ:小菅隼人(慶應義塾大学理工学部教授)慶應義塾大学日吉キャンパス来往
舎722研究室
hkosuge@hc.cc.keio.ac.jp
この研究会の開催には慶應義塾大学学事振興資金の援助を受けています。
(主催)身体医文化論研究会(BMC)
(協力)慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構(DMC)プロジェク
ト「ポートフ
ォリオBUTOH」

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