西洋比較演劇研究会総会及び例会のお知らせ

西洋比較演劇研究会2010年度総会・4月例会のご案内
 21世紀も10年目に入り、年度をあらたにする時になりました。最初の例会と、
それに先立ち、今後の色々な計画を決める総会を開きます。またその後、懇親会を
おこないます。多数の会員のご参加をお待ちしています。
日時 2010年4月10日 14:00〜18:00
場所 成城大学本部棟3F 大会議室
総会 14:00〜15:00
規約の改正、2009年度の活動・会計報告、2010年度の計画と予算など。
例会 15:10〜18:00
 毛利三彌 「イプセン現代上演の台本について」
 
 要旨:
昨年後半からでも、かなりの数のイプセン上演があった。それらを列挙すると以下の
ようになる。
2009年11月『ヨーン・ガブリエル・ボルクマン』俳優座劇場
2010年2月 『ロスメルスホルム』『幽霊』シアターX
     2月 『ジョン・ガブリエルと呼ばれた男』世田谷パブリックシアター
     3月 『ペール・ギュント』静岡芸術劇場
他にも、小劇団の上演で、再演『私たち死んだものが目覚めたら』があり、京都で『
海の夫人』の上演があったようである。また、おそらく『人形の家』からヒントを得
たのだろうが、『ノラー光のかけら』(d-倉庫)というのもあった。
これらに共通する特徴は、イプセンの原作戯曲そのままの翻訳台本ではなく、何らか
の手を加えた独自の上演台本によっているという点である。これらを一種の翻案上演
と呼ぶこともできようが、翻案にもさまざまの形態があり、明治期の外国劇上演の多
くがそうであったような翻案上演とは、一般に区別して考えられているだろう。この
ような〈翻案〉でなくても、原作の趣からまったく離れた現代風の演出は、イプセン
にかぎらず、近代古典劇と呼ばれる作品の上演では、今や欧米でほとんど当然のこと
になっている。そのとき、長さの長短を含め、原作がかなり変えられているのは言う
までもない。
このような問題は、演劇研究としては、どのような視点から論じるべきなのか。それ
はいわゆる上演作品分析の方法にもかかわることであろうが、今回、たまたまイプセ
ン劇の上演がつづいたことから、それらの舞台を具体的手がかりとして、西欧近代劇
の翻訳台本と上演台本の関係について討論したいと考えている。

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