11 月特別例会のお知らせ ( 再送 )

会員の皆様。
8月に回覧いたしました、11月特別例会につきまして、開催日について問い合わせがあ
りました。他にも日程等ご失念された方もあろうかと思い、改めてお知らせさせていた
だきます。上記の事情に鑑み、情報が重複してしまうことをご容赦ください。
また、8月の時点の情報をそのまま載せておりますので、終了した上演についても言及
されています。ご注意ください。
(以下貼り付け)
11月特別例会 事前お知らせ(文学座アトリエの会と合同企画)
 「文学座アトリエの会60周年記念連続公演をめぐって」(仮題)
日時 2010年11月13日(土) 午後4時〜8時
場所 成城大学 2号館1階大会議室
この特別例会は、西洋比較演劇研究会の会員でもある文学座アトリエの会企画事業部の
最首志麻子・伊藤正道と、西洋比較演劇研究会例会企画責任者の山下純照の間で、数ヶ
月にわたり協議した結果、このような形になったものです。まずアトリエの会の立場か
らこの催しにかける意図と意気込みについて、添付文書「アトリエ60」をご覧いただき
たいと思います。なお同文書は後に貼り付けたものと同じ内容です。同文書で交流会と
ありますのが、西洋比較演劇研究会の11月特別例会となるものです。お読みくだされば
おわかりの通り、9月〜11月の同会の3演目を演劇研究者としてのわれわれが見た上で、
3演出家(松本祐子・瀬久男・高橋正徳)を交えて話し合おうという試みです。ただ
し、「交流」や「話し合い」のスタイルについては、これから詰めていく段階ですが。
9月の演目はもう目前ですので、観劇申し込み(割引セットあり) のタイミング上、い
ま御案内申し上げる次第です。一方向的なポスト・パフォーマンス・トークとはひと味
もふた味も違う企画にしたいと念じておりますので、皆様なにとぞ積極的にご検討くだ
さい。
 なお、出演者など詳しい公演データがご入用の方は企画ファイルをお送りすることも
できますので、ito@bungakuza.comまで、件名に「西洋比較演劇研究会」としてご連絡
ください。
文学座アトリエの会は、常に時代とその時々の「熱」を題材にしながら作品が生まれ、
その節目には普段上演できないような作品を発表してきました。40周年には『グリー
クス』三部作を、50周年にはレパートリーシステムで『マイシスタ―・イン・ディス
・ハウス』『ザ・ウイアー(堰)』『エレファント・マン』を日替わり上演しました。
そして60周年にあたる今年のテーマは“諍い”。いつまで経っても戦争、紛争は終わ
らず、いろいろな差別がある。このような社会の中で演劇はどのような表現が可能なの
か?そして私達はギリシャ悲劇から現代劇までのこれら3作品を選びました。
トップバッターの『トロイアの女たち』は日本人には馴染みの薄いギリシャ悲劇ですが
、戦争に負けて夫や息子を失い、捕虜や、妾とされる女たちの嘆きや絶望、「命令には
逆らえない」という男たちの姿など、2400年以上前でも人間の業、戦争が引き起こす悲
惨さは変わりません。1999年に文化庁芸術家在外研修員として英国で研修し、そこで人
種間の軋轢を初めて実感したという松本祐子は、帰国後、文学座アトリエの会にて『ペ
ンテコスト』『ホームバディ/カブール』など異文化間の対立を描いた問題作を演出し
ました。今回この『トロイアの女たち』で、根源的な剥き出しの人間の苦しみや憤りに
向き合いたいと言います。
第二弾は黒人女流作家マロリー・ブラックマンの小説を戯曲化した『カラムとセフィー
の物語』(原題『Noughts & Crosses』(○×ゲーム))。ロイヤル・コート芸術監
督であるドミニク・クックの脚色・演出により、2007年RSCのクリスマス・プログラ
ムとして初演、「何がカラムをテロリストに仕向けたのか」という衝撃的な舞台は「壮
大なる叙事詩」として評価されました。異なる人種の狭間でもがき苦しむ現代版“ロミ
オとジュリエット”の、人を分け隔て、憎しみ合い、殺しあうことのやるせなさや哀し
さが、胸を打ちます。
最後の『ダーウィンの城』は、人間の隠された内面のリアリティを深くえぐりだす劇作
家鐘下辰男さんの書下ろしです。都内の湾岸地区に立つ、超高層マンション。まわりは
3メートル強の塀で囲まれ、関係者しか出入り出来ない“ゲーテッドマンション”は、
市場重視の自由競争の“勝ち組”が住み、勝ち組であり続けるために自身に危害を加え
るであろう「他者」を「監視」し「排除」しようとする、そんな現代社会の象徴とも言
える存在です。環境に適応できた生物が様々な発展をして生き残ってきて、適応しきれ
ない生物は淘汰され滅んでいくというダーウィンの進化論とカフカの「城」をないまぜ
にした題名だということで、刺激的な舞台になりそうです。
今回、乘峯雅寛による基本装置で3作品を上演します。それぞれが同じ装置の中でどの
ような世界を展開するのかも見どころの一つです。また3本通して御覧頂く事で“諍い
”について、より深く考え、実感して頂けるものと思っています。ぜひ3作品を御覧頂
きたく、本来12,000円のところ10,500円の三本通し券をご用意しました。
チケットは前売中です。お申込は文学座チケット専用フリーコール0120−4810
34まで。
詳しい情報は文学座HPhttp://www.bungakuza.comをご覧ください。
これまで日本や海外の古典作品から同時代の作家の作品までを上演し、時代と向き合い
、時代ともに歩いてきた文学座アトリエの60年目に、ぜひ立ち会って頂きたくご案内
申し上げます。
11月13日(土)には松本祐子・瀬久男・高橋正徳の3演出家との交流会もござい
ます。疑問点があれば質問して頂き、ご意見があれば訴えて頂ければと考えています。
そしてこの日本で、海外の戯曲を上演する意味を、ひいては現代劇を上演してゆくとい
うことはどういうことなのかが見えてくればと考えています。
文学座企画事業部

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